コラム

ヒョウ柄じゃダメ?

2017/1/30 考える知識


 スーパーマーケットの入り口付近に煎り豆が並べてありました。もうすぐ節分ですね。ところで、多くの日本人は「鬼」というと、頭に角が生えていて虎柄のパンツをはいている姿を想像すると思います。どうしてそうなったのでしょうか?

 その昔、鬼というのは本来「平穏な生活を犯す目に見えないお化け」という意味でした。たとえば「神出鬼没」という言葉も、「神様やお化けのように、ふらっと現れたり消えたりする」という意味です。そして、「鬼門」といって、その鬼が出てくるとされた方角が北東―――つまり、十二支でいうところの「丑寅(うしとら)」なのです。鬼のイメージはいつしか「丑寅の方からやってくる恐いもの」に変わっていき、擬人化され、牛の角に虎の皮をまとった姿が人々に定着していきました。こんな歴史に思いを馳せて、今年の節分も鬼を退治して福を呼び込みましょう!

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