コラム

2016/7/7 考える知識


 夏至も過ぎ、暑さも本格的になってきましたね。街を歩いていると、冷やし中華の張り紙やかき氷の看板など、夏の風物詩でいっぱいです。でも、一昔前までは夏の風物詩といえば蛍でした。

 

 蛍は熱帯〜温帯に生息する甲虫で、ご存知の通り多くの種類が発光します。しかし、イメージに反して成虫が光る種類はさほど多くなく、むしろ卵や幼虫の間だけ光る種類がたくさんある、というのは初耳ではないでしょうか。まとめて産みつけられた卵がいっせいに光を放つ様子はどこか神秘的ですらあります。

 

しかしながら、蛍が何のために光るのかは、まだよく分かっていません。「プロポーズのため」「仲間同士の会話のため」「敵をおどかすため」「食べたら毒があるぞ、という警告のため」など様々な説があります。まさか人間を楽しませるためではないでしょうが、蛍にきいてみたいですね。


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