コラム

国名

2020/12/5 考える知識

ニュースを見ていたり社会の勉強をしていたりすると、外国の名前が漢字一字で表されていることがありますね。文を全て漢字で書く中国では昔から、外国の名前を漢字(当て字)で表すのは当たり前でした。遣隋使を送って中国から情報や文化を得ていた日本でも、明治時代まではそれが普通だったのです。

日本では片仮名が普及するにしたがって外国の名前も片仮名で表記するのが一般的になりましたが、今でも政治や貿易などで関わりのある主要な国は、漢字表記した際の頭文字などを一字取り略称として使うことがあります。たとえばイギリスのことを「英」と表すのは、イギリスを漢字で書いた「英吉利」の頭文字を取っているからです。他にも、亜米利加(アメリカ)の「米」や印度(インド)の「印」、伊太利(イタリア)の「伊」、独逸(ドイツ)の「独」、仏蘭西(フランス)の「仏」など、皆さん見覚えがあるのではないでしょうか。主要20ヵ国くらいは是非知っておきたいですね。自分で調べてみましょう。中にはなるほどと思わせるような面白い当て字もありますよ!

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