コラム

夏も近づく八十八夜

夏も近づく八十八夜

2022/5/9 考える知識

 ♪夏も近づく八十八夜……小学校で合唱した人もいるのではないでしょうか。初夏に見られる茶畑の様子を唄った「茶摘み」の唄い出しです。ところで、この歌詞に出てくる八十八夜とはなんでしょうか?

 八十八夜とは、立春から数えて88日目のこと。平年なら52日、閏年なら51日になります。なぜ茶摘みと関係があるのかというと、「八十八夜の別れ霜」「八十八夜の泣き霜」とも言われるように、春・初夏のぽかぽか陽気から一転、遅霜が発生しやすく、茶葉をはじめとする農作物に霜害がでやすい時期だからです。昔の日本は「太陰暦」といって季節と日付が最大半月もずれてしまうカレンダーを使っていたので、農家の人々がうっかり霜害対策を忘れないように生まれた日本独自の雑節というわけですね。

反面、八十八夜に摘んだ茶葉は上等品とされたり、八十八夜に茶を飲むと長生きするとされたりしています。今年の八十八夜はお茶を楽しんでみては?

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