コラム

死の海

死の海

2021/7/1 考える知識

 夏至も過ぎ、だんだん暑くなってきましたね。夏といえば海ですが、海といえば「死海」ってご存じですか?

 死海とはアラビア半島北西部、ヨルダンとイスラエルの間にある塩湖のこと。生き物が住むことのできない塩辛い水がたくさん湛えられているところ──ということで「死海」と呼ばれていますが、実際には遠い昔、白亜紀頃に海から隔てられた湖です。その塩分濃度は約30%! 海水ですら約3%ですから、これは驚きの濃さ。わずかながら川が流れ込むものの出口がないので今ある塩は流れていかないし、気温が高いせいで、雨や川で流れこんでくる水とほぼ等量かそれを上回るくらいの量の水が蒸発するから、高い塩分濃度が保たれているんですって。

これだけ濃いと、人間が入った時の浮力も並ではありません。 水よりも食塩のほうが密度が高いので、塩水というのは濃ければ濃いほど密度が大きい=物が浮きやすいのですが、死海の湖水の密度は1.3g/㎤ほど。人間は脂肪が0.9 g/㎤くらい、骨と筋肉が1.1 g/㎤くらいですから、どんなにムキムキのマッチョでも死海では浮いてしまうことになります。一度体験してみたいものですね。

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