コラム
北極星
2020/9/7 考える知識
北極星って、ご存知ですか。「こぐま座にある、『ポラリス』のことでしょ」と答えてくれた人、うーん、70点です。ずーっと昔やはるか未来には、ポラリス以外の星が北極星である時期もあるのですよ。
そもそも我々は、地球の自転軸を北極側に延長した天球面上の「天の北極」と位置がほぼ一致している明るい星を北極星と呼んでいます。地球の自転軸の延長線上にあるということは、地球上から見ると他の星と違ってほとんど動かないということ。だから大昔の人々にとってはとても神秘的だったし、船などで旅をするときに方角を知るための目印ともなる、特別な星だったのです。
さて、そんな北極星ですが、ときどき別の星に交代します。地球の自転軸が少しずつ動いているからです。自転軸が動けば、その延長線上にある星も当然変わります。例えば、現在はおなじみ「ポラリス」が北極星ですが、何千年も先には、はくちょう座の「デネブ」や、こと座の「ベガ」北極星になるそうです。動かないはずの北極星が「動く」というのは、なんだか不思議ですね。
...続きを読むだむだむ
2020/9/7 考える知識
今年は梅雨が長く、ニュースなどでダムの話題をよく耳にしますね。ところで「ダムの存在は何となく知っていても、ダムが何のためにあるのかは知らない」と言う人も多いのではないでしょうか。
ダムは主に「治水」「利水」「発電」のために作られます。
治水というのは、大雨が降ったときに川の水が溢れないよう、川を流れる水の量を調整することなどを指します。また利水というのは、田畑に水を送ったり市民の生活用水を確保したりすることを指します。簡単に言えば、大雨のときに水を溜めておいて、日照りのときにそれを使うということです。
そしてダムに貯めた水や川を流れる水の力を使って電気を作ることを「水力発電」といいます。水を高いところから低いところに向かって流して水車を回すことで電気を作り出しているのです。 なお水力発電に使った水は川から海に流れていき、蒸発して雲になり、また雨としてダムに戻ってきます。環境を汚さず何度でもくり返して利用できる「再生可能エネルギー」です。
ダムは、雨の多い日本で人々が豊かに暮らすため役立っているのですね。
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