コラム

とろーり卵の謎

とろーり卵の謎

2019/3/27 考える知識

 物価の優等生とも言われる卵。安価で手に入り栄養価も高く、様々な料理に利用できる食材です。とろりとした食感の半熟卵や温泉卵はトッピングとしても人気があります。ところで皆さん、半熟卵と温泉卵の違いは説明できますか? 一般に、半熟卵と呼ばれるのは、白身は固まっており黄身は固まっていないもの。温泉卵と呼ばれるのは、黄身は固まっており白身が固まっていないもの。よく混同される両者ですが、別物です。

 外側にある白身は固めず黄身だけ固めるなんて難しそうですが、温泉卵の場合は黄身と白身の凝固点(固まる温度)の違いを利用しています。黄身は70℃以上、白身は80℃以上で固まるので、70℃くらいのお湯で時間をかけて茹でると温泉卵になるのです。昔の人たちはそれを分かっていて、熱い温泉に卵を浸けておいたというわけですね。

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セルシウスさんとファーレンハイトさん

セルシウスさんとファーレンハイトさん

2019/3/4 考える知識

 私たちはものの温度を表すときに「度」を単位として使いますね。しかしこの「度」にも2種類あるとご存知ですか?

日本で主に使われているのは「摂氏」。水が氷る温度を0度、沸騰する温度を100度とする温度の表し方で、摂氏40度を記号で表すと「40℃」となります。対してアメリカなどで主に使われている「華氏」。水が氷る温度を32度、沸騰する温度を212度とする温度の表し方で、華氏120度を記号で表すと「120℉」となります。

どうしてこんな呼び名や単位なのでしょう。それは創始者である科学者の名前が関係しています。摂氏の生みの親はCelsius(セルシウス)、中国語では「摂爾修斯」と書きます。華氏の生みの親はFahrenheit(ファーレンハイト)、中国語では「華倫海」と書きます。つまり摂氏・華氏という呼び名はセルシウス氏・ファーレンハイト氏の略なのです!

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