コラム
助数詞
2018/9/27 考える知識
日本語にはたくさんの「助数詞」がありますね。助数詞というのは「1個、2個」の「個」や「1本、2本」の「本」など、ものを数えるときに添える言葉のことです。あまりに多くて、日本語を母語としている私たちですら使い分けに苦労することがあります。
例えば鳥は「1羽、2羽」、小動物は「1匹、2匹」と数えるのが基本にもかかわらず、ウサギは「1羽、2羽」と数えます。あるいは大型の家具は「1台、2台」と数えるのが基本ですが、箪笥は「1棹、2棹」と数えます。ややこしいですね。でもこれらの数え方には由来があります。
調べると、ウサギを「羽」で数えるのは、仏教の教えで四つ足の獣を食べてはいけないとされていたお坊さんたちが「ウサギは鳥の仲間だよ!」と言い張ってまで食べたかったから……箪笥を「棹」で数えるのは、江戸の華である火事から逃げる際に棹を通して箪笥を担いだから……などのユーモラスな説がたくさん見つかります。不思議な助数詞に出会ったら、由来を調べてみるのも面白いですね。
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2018/9/7 考える知識
9月には国民の祝日が2回あります。敬老の日と秋分の日です。おかげで今年は3連休が2回あるという人も多いのではないでしょうか。こうした連休を利用して、美術館や博物館に行ったり、じっくり本を読んだりするのも良いですね。
ところで、この9月の連休期間、年によっては5連休が発生することをご存知ですか?
日本では、祝日法によって「国民の休日」が定められています。前後を祝日に挟まれた日は、平日であっても休日になるのです。
そのため、秋分の日が9月21日・22日・23日のいずれかで、かつ水曜日だった場合、その2日前は必ず9月の第3月曜日なので敬老の日となり、その両日に挟まれた火曜日が国民の休日となります。この結果、人によっては土曜日から水曜日が5連休になるというわけです。
ちなみに、再来年は4連休が3回発生します。何月のことか、探してみてくださいね。
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