コラム
キボウの年
2022/12/28 スタッフコラム
〜キボウの年〜
中学受験指導専門/PORTA ポルタ
浦安教室 教室長 山根 直樹
新しい年を迎えるにあたり、過去にどのような出来事があったのかを振り返ってみましょう。ちょうど50年前の1973年には、第四次中東戦争をきっかけに世界的な石油危機(オイル・ショック)が、100年前の9月1日には関東大震災が起きました。こうしたきりの良い数字だけでなく、日本古来の干支を基準に考えてみても面白いことがわかります。2023年は干支でいえば「癸卯(みずのとう・キボウ)」にあたりますが、同じ干支は60年周期でめぐってくるので、たとえば1963年、1903年なども同じく「癸卯」です。さらにたどっていくと、江戸幕府が開かれた年も、種子島に漂着したポルトガル人が鉄砲を伝えた年も、実は「癸卯」なのです。(それぞれが何年の出来事なのかはぜひ自分で考えたり調べたりしてみてください。)ちなみに、江戸幕府といえば、NHK大河ドラマの次回作は『どうする家康』です。松本潤さん演じる徳川家康の生涯がいったいどのように描かれるのか、今から楽しみですね。
さまざまな出来事の節目にあたる2023年。ニュースで話題に上がる前に、いち早く自分で調べてみると面白いかもしれません。新しい年がみなさんにとって飛躍の年となるよう、お祈り申し上げます。
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2022/7/5 スタッフコラム
子どもとともに疑問を温め、「中学受験の理科」に備える
進学教室ルータス 服部隆之
小学生は本来、理科好き
理科は身近な現象について学ぶ、小学生が興味を持ちやすい科目です。しかし生活が便利になり過ぎたせいでしょうか、理科を得意とする子と苦手とする子との差は広がる一方です。その差は勉強時間にも表れ、理科に関しては、得意な子ほど短時間で力を付ける傾向が見られます。得意な子は他教科にたっぷり時間をかけられるため、受験、特に中学受験においては、このことが大きなアドバンテージとなります。
そこで今回は、小学生が理科が得意な子になるための秘訣をお伝えします。
その場しのぎの学習姿勢はマイナスしか生まない
まず前提として、理科はいわゆる暗記科目ではないということ。基礎知識を覚えるのは当然ですが、目先の結果を求めて丸暗記に走っても、その記憶は長続きせず、応用力も身につきません。時間の浪費ですね。それどころか、そのような学習姿勢は後々まで大きなマイナスとなり、まさに百害あって一利なしです。
「経験的に知っている」は親子で増やそう
最も大切なのは、本格的な学習に入る前に、様々な体験を通して「経験的に知っている」ことを増やしておくことです。
例えば、「三日月はいつも夕方しか見られない」「ブランコの立ちこぎでは、こぎはじめはしゃがみ、低い位置からは立ち、元の位置に戻ったらしゃがむことを繰り返すと加速する」など(これらは中学入試で問われます)。
そして、このような知識を無理なく増やすには、やはり外遊びに勝るものはないでしょう。シーソーやブランコで遊ぶ経験は、「てこ」や「振り子」など物理分野で大いに助けとなります。また、外で遊ぶうちに動植物と触れ合う機会が増え、生物分野の知識も増えます。ちなみに、冬は木の幹に入った亀裂の中を見てみましょう。うまくすれば、小さな昆虫たちが密集して冬眠する様子を観察できます!
ただし、子どもの意識が及ぶ範囲は広くないので、外遊びだけでは限界があります。そこで普段から月や星を一緒に見る、天気予報を見る、季節と花の話題を意図的に盛り込む、家事を手伝わせる(野菜の断面図をかかせる問題も出ています)など、親が意識して誘導してほしいのです。
「保留する力」を身につけさせるのは親の胆力
さらに大切なこととして「保留する力」があります。詳しく言うと、「疑問がすぐに解決しなくても、疑問として持ち続けたまま先に進む力」です。「電車の中でジャンプをしてもなぜ元の位置に着地するのか」「走る車から外を見ると近くの景色は飛ぶように後方へ流れて行くのに、なぜ月はついてくるのか」など、大人は知っていると済ませがちでも、子どもは大いに疑問に思うことが日常体験の中にあるはずです。このような疑問を温めたまま理科の学習に入れたなら、「なるほど!」「ああ、そういうことか!」と素直に感動できますし、これから先も長年の疑問が解決するのではないかとワクワクする気持ちも芽生えます。こうなれば、子どもは能動的に取り組むようになるでしょう。 そのためにも、子どもが疑問を持ったときに、親がすぐに理屈で説明するのは控えてください。なぜなら、「疑問はすぐに解決されるべきだ」という意識が強まり、頭を使おうとしなくなるからです。一問一答形式の問題が減り、その場で考えることを要求する昨今の入試への対応も難しくなります。むしろ、すぐには解決できないこともあるのだと伝えることこそ親の役割なのではないでしょうか。
卵のように疑問を温める
繰り返しになりますが、理科を得意とするか否かで他教科にも大きな影響が出ます。親の胆力を発揮し、子どもと共に疑問を温めましょう。それこそがわが子の学力を後押しする秘訣なのです。
(2022年7月浦安新聞掲載)
「国語力が育つ畑」に肥えた土を!
「国語力が育つ畑」に肥えた土を!
進学教室ルータス 代表 山根克宏
お子さんの国語の成績や勉強方法で悩んでいる方はいらっしゃいませんか?もしそうでしたら、いえ、そうでなくても、私の話を聞いてみてください。お役に立てることがあるかもしれません。
しみじみとしたコミュニケーションを図る力
そもそも国語力とは何でしょう?さまざまな意見があるでしょうが、私は「日本語を介して、深く正確な、時にしみじみとしたコミュニケーションを図る力」と考えています。国語力は、人間関係を築いていくうえで欠かせないものなのです。
「国語力が育つ畑」とは
さて、本題です。わが子の国語力を伸ばすにはどうすればいいか?読書や音読という鉄板ルートにはあえて触れずに、親だからこそできる三つの方法をご紹介します。
第一に「親子の会話は国語力が育つ畑」と心得ることです。低学年のうちは「なぞなぞ」や「しりとり」で遊びましょう。言葉に対する感覚が鋭くなります。また、「例えば、どんな本?」「つまり、何が悔しかったの?」などと優しく問い掛けてみてください。相手に伝わり易い言い回しを工夫するようになります。ダジャレや比喩表現、皮肉っぽい言い方などを使ってみせることも、お子さんが表現の幅を広げる手助けになるはずです。畑を耕すような気持ちでお子さんと会話をしましょう。
第二に「漫画やドラマなどによる擬似体験」を積ませることです。NHKの朝ドラや大河ドラマを家族そろって観ていて、お父さんが感涙にむせんでしまったとします。子どもは驚き、「あれっ、悲しい場面じゃないのになんで?」となるでしょう。あるいは、戦時中のひもじい食生活を知り、「こんな大変な時代があったのか……」と心を痛めるかもしれない。こんな経験を重ねるうちに、感受性が豊かになり、人情の機微もわかるようになってきます。畑に水を撒くように、子どもの心に潤いを与えましょう。
第三に「子どもを塾に預け、中学受験に挑ませる」ことです。小4からの数年間は思考力を伸ばしやすい時期で、「勉強のゴールデンエイジ」と呼ばれます。この機を逃さず、中学受験に挑戦させて欲しいと思います。漢字をきちんと覚えることは基本中の基本で、ここを御座なりにしてはいけません。「駅に行く」のエキは音読み。「見当をつける」と「検討する」は同音異義語。「理性」の対義語は「感情」で、「本能」ではない。これらのことを、理由まで含めて教えている塾なら信頼できるはずです。また、「後ろめたい」「葛藤」「奥ゆかしい」「慈しむ」「風情」など、要求される語彙においてもハードです。さらに物語文の読解において差がつくのは、「主人公にふりかかる困難や悩み」と「それを克服する前後での心情変化」を記述させる問題です。固定観念や主観をいったん脇に置いて、視点を高いところに移して読み取りたいところですが、精神的に幼いタイプにはこれがなかなか難しい……このように、中学受験の内容は大人顔負けの難しさですが、子どもたちは志望校への憧れを胸に、傷ついたり誇りを感じたりしながら立ち向かっていきます。なにより、小学生のうちに優れた随筆や論説文に触れる経験はかけがえのない財産となるはずです。塾は上流の肥えた土をそれぞれの畑まで運ぶ川の役目を果たします。
人間的成長や教養に寄り添って磨かれていく
素直な気持ちで話が聞けて、人を勇気づける言葉を持った人間に育って欲しい。そんな親の願いが子どもの国語力の源なのではないでしょうか。
国語力とは、人間的成長や教養に寄り添って磨かれていくものであり、自分らしい未来を切り拓く力です。目先の成績にとらわれ過ぎず、周りの大人たちが大切に育んでいかねばなりません。
(2022年3月浦安新聞掲載)
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2022/2/14 スタッフコラム
ライバルに差をつける算数の磨き方
進学教室ルータス 教務主任 山根 直樹
テキストの「解き方」にたよりすぎてはいけない
算数の成績が伸びない原因は様々で一概には言えませんが、よくある誤解は、「解き方を知らないから解けない」というものです。もちろん、速さや円周率がらみの問題はその定義を知らなければ解けません。しかし、そもそも「知らない」ということと「解けない」ということは別次元の問題です。なぜなら、ほとんどの問題はあてはめ続ければいずれ答えは出るからです。もし、定義は知っているのに「知らないから解けない」というのであれば、それは試行錯誤が足りないということです。いったんは自分で時間をかけて考えてみる経験をしたうえでないと、「解き方」の背景を理解しないまま丸暗記に走ることになります。まずは自力で考え続ける粘り強さが必要だと言えるでしょう。
とはいえ、多忙な受験生は算数の一問一問に多くの時間をかけられません。そこでおすすめしたいのが、家庭学習に優先順位を付けることです。ひとまず、知識を覚えれば終えられそうな科目を優先しましょう。そして残った時間で算数をやることになるのですが、その際、1ページにつき10分までというように制限時間を設けるとよいかもしれません。難問はスキップすることになりますが、解けそうな問題に時間いっぱい集中して自力で取り組むだけでも一定の効果が得られます。
また、基本の「解き方」を全てマスターできたとしても、問題はそこから先です。実際の入試で合否を分ける問題は、ベースとなる典型題をひねっていたり、複数のパターンを組み合わせたものだったりします。そうした見かけ上のややこしさにまどわされず、今ある知識から積み上げて対処できるかどうかが分かれ目なのです。
「当たり前」の感覚から実力を積み上げる
したがって、大切なのは個々の解法パターンの暗記ではなく、「要するにあの問題もこの問題も根本的には同じだ」という感覚を身につけることです。多くの塾が、中学受験の算数にはたくさんのパターンがあって、特殊なワザを習わなければ誰にも解けないかのような演出をしています。でも、それに騙されてはいけません。つるかめ算、いもづる算、年令算などと言っても、結局は表を書けば簡単に整理できます。食塩水や平均の問題も面積図を理解していれば同じものです。仕事算やニュートン算も要は速さの問題です。このように、なるべく少ない道具を色々な問題に応用する力こそが算数の地力なのです。
そして、この力は日常にあふれている「当たり前」の感覚を頼りに出発すれば必ず積み上がっていきます。ここでいう「当たり前」とは、熱いお湯と冷たい水を混ぜればぬるくなるとか、ケーキを6等分するより8等分する方が一切れが小さくなるとか、そういったレベルのことです。日々の生活のなかで自然と身につくはずの感覚だからこそ、買い物やドライブに連れて行ったり、一緒に料理したりといった体験の機会を惜しまないでほしいのです。
また、一つの問題に対して複数の解法を使って説明できることも重要です。テキストの「解き方」は、本当はいくつかある解法のうちの一つにすぎません。自分なりのアプローチが多少手間のかかるものだったとしても、それも立派な考え方の一つです。ライバルの考え方を聞いて新たな着想を得たり、逆に同級生に解説してあげたりするなかで自分の理解も深まり、だんだん一つの問題に対して色々な角度から検討を加えられるようになります。そうやって磨かれていった算数の地力は、他科目にも好影響を与え、合格を引き寄せる強力な武器となるのです。
(2022年2月浦安新聞掲載)
中学受験の真の価値とは
2022/1/14 スタッフコラム
中学受験の真の価値とは
進学教室ルータス 教務主任 山根 直樹
子供をよく見てあえて「何もしない」
「小学生のうちは好きなことを思い切りやって、のびのび遊ばせてやるべきだ」とお考えの方は多いのではないでしょうか。私たちも賛成です。小学生時代に何よりもまず大切なのは、学校の行事や宿題にしっかり取り組み、友達とたくさん遊んだり、ときには喧嘩もしたりしながら社会における人間関係の基礎を身につけ、家事の手伝いなど家族の一員としての役割を全うすることだと思います。
しかし、そうした日々のルーティーンをこなしてもなお、ほとんどの子供たちには実はまだかなりの時間と体力が残されています。そして、現状その多くは漫画やゲーム、今どきであればYouTubeなどに費やされているのではないでしょうか。息抜きも必要とはいえ、これでは大人の想い描く「好きなことを思い切りやっている小学生」のイメージとはかけはなれていて、何とも歯がゆいですよね。だからといってそこに別の習い事や塾の予定を詰め込むと、今度は子供が疲れてしまったり、さらには幅広い体験の機会や、一人で何かをぼんやりと考える時間を奪ったりすることにもつながりかねません。
そうしたときに大切なのは、親が子供を一人の自立した人間としてあつかい、一定の距離を保ちながら見守ることです。一見ただ遊んでいるか何もしていないように見える空白の時間こそ、実は子供がその子なりに真剣に、創意工夫をもって没頭できる時間かもしれません。その間、親は親で、自分が真剣に打ち込めることをしてください。その姿は必ず子供にもプラスの影響を与えることができます。そうしてお互いプライベートの時間を確保しながら、ときには良き友人として一緒に楽しんだりするような関係性を築くことが、子供自身が主体的に何かを吸収するチャンスを生むのです。
勉強を通じてよく生きる力を身につける
さて、そのようにして子供が自分の好きなことを見つけ、それに専念できれば素晴らしいのですが、そんな生活が一生は続かないことも一方の事実です。子供はいずれ大人になり、自分の面倒は自分で見なければならなくなります。社会人として生計を立て、今度は自分が家族を養うことにもなるでしょう。頼りにしていた親も年をとれば子供に世話される側にまわるかもしれません。そうなれば純粋に自分のためだけに使える時間はほとんど残されていないでしょう。あるいは、何らかの原因で好きだったはずのことから突然興味を失ったり、事故や経済的理由でやむをえず道を断たれることもあります。これは決して極端な話ではなく、誰にでも十分起こりうることです。
こうした状況に慣れたり、絶望したりしてしまうとすれば、それは残念なことです。そうなる前に、こうした状況に耐えうる強さを身につける必要があります。
そこでおすすめしたいことこそが、中学受験の勉強なのです。日常生活の身近な出来事から出発し、小学生のみずみずしい感性に働きかけることで、何気ないできごとにも興味を持ち、「当たり前」や「そういうものだ」と思われていることにも疑問を見出す目が養われます。また、漢字や計算といったあらゆる勉強の基礎となる部分を、単なる暗記や作業としてではなく、まだ余裕のある時期に丁寧に、かつ深い理解をともなって行えば、その後の吸収力を飛躍的に伸ばすことができます。そのようにして苦手なことや今まで興味のなかったことにも懸命に取り組んでみて、自分の特性をだんだん理解していくことは、自分の新たな可能性を発見する力、ひいては自ら置かれた環境を良くしていけるよう他者に働きかける力の源となります。そしてその力こそが、生きる強さなのです。
中学受験は親子で成長する機会
中学受験は「しなければならない」ものではありません。中学校までは義務教育ですから、当然受験せずとも地元の公立校には行けます。それでも中学受験という選択をあえてするからには、親子ともにそれなりの覚悟を持たなくてはなりません。憧れの志望校に進学できるという保証は無いなかで、同級生と競いながら自分の弱さに向き合い、地道な努力を続けるのは決して楽な道のりではないからです。しかし、目標の達成へと向かうそのチャレンジこそが、子供たちのこの先の人生を豊かにするための尊い経験になると私たちは信じています。
(2022年1月浦安新聞掲載)
試験直前の心がまえ
2017/2/1 スタッフコラム
試験直前の心がまえ
講師 薮田弥歩
その1: いつも通りを心がける
入試とはいえ、会場に行って問題を解き、家に帰ってくるというのは、今までと変わりません。平常心を心がけましょう。
入試の日と同じ時間に起きるように練習しておくのもいいかもしれません。いつも通りの時間に起きて、いつも通りの朝ごはんを食べる。試験当日も、なるべく日常と同じように行動することで、平常心で試験に臨めるはずです。
受験シーズンは1ヶ月近く続きます。途中、結果に一喜一憂し、心が折れそうになることもあるかもしれません。もちろん、ここから学力を劇的に伸ばすことは難しいですが、今からでもできることはたくさんあります。特に理科社会などの暗記は追い込みが効くはずです。「もしかしたら忘れているかも?」という気持ちで、直前まで知識のチェックをしましょう。
そして、当日は、これまでの努力を思い出し、自分を信じましょう。
入試は精神力の勝負でもあります。どんなに過去問が完璧でも、途中で心が折れて不合格となる人もいれば、模試の結果は奮わなくても、直前に追い込み、心を強くもって合格する人もいます。
最後まであきらめないガッツが大切です。
数学の心得三カ条
2016/12/25 スタッフコラム
数学の心得三カ条
講師 薮田弥歩
その1 : 図やグラフは大きく書く
ノートに書く図の小さい人が多いです。記号や辺の長さ、角度を書き込んでいるうちに、図がぐちゃぐちゃになっていませんか?
図は、大きく書いた方がきれいに書けます。当然、きれいな図の方が頭の整理もしやすくなり、公式にも気付きやすくなるはずです。
その2 : 一問解くたび丸つけをし、間違った問題は絶対に解き直す
一問解くたびに丸つけをしましょう。間違った考え方のまま解き続けても意味がありません。また、どのように解いたか忘れてしまってから丸つけをしたのでは、解き直しに時間がかかってはかどらず、結局、解きっぱなしにしてしまいがちです。
問題演習は、自分の弱点を把握し克服していくためのものです。解きっぱなしでは解いた意味がありません。一問ずつ丸つけをおこない、一歩ずつ前進していきましょう。
その3 : 分からないことは質問する
数学は理論の積み上げなので、ひとつわからないことがあるとその先何もできなくなってしまいます。例えば、一次関数でつまずいた人は、二次関数でも苦労するというように。わからない問題はそのままにせず、積極的に学校や塾の先生に質問しましょう。塾は学校よりも少人数なので、質問しやすいはずです。
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最強の問題集
2016/10/17 スタッフコラム
最強の問題集
講師 薮田弥歩
世の中にはたくさんの問題集が出回っています。どれを買ったらいいのか、途方にくれる方も多いのではないでしょうか。もし、自分の弱点を徹底的に分析した問題集があったなら、それほど最強の問題集はないでしょう。しかし、最強の問題集は簡単に手に入れることができます。学校や塾で配られた手持ちの教材で。
その方法は、問題を解くたびに〇✕△を書いておく、ただそれだけです。一通り解いたら、✕と△だけ復習します。〇になるまで復習します。一度解いて記号をつけたら、2回目以降は✕と△だけ復習するので、どんどん進みます。だらだら全ての問題を解くより、はるかに効率的です。そして、たくさん✕や△を書いてボロボロになった問題集は、試験当日、最強のお守りになるはずです。
せっかく一生懸命問題を解いたのに、その痕跡を残さないのは、あまりにもったいないです。後日の自分のために、解けたのかどうか、痕跡を残しておきましょう。