コラム

家族生物

家族生物

2022/7/4 考える知識

 生物の分類をするときに、「科」というグループ分けが存在します。英語で言うとfamily】、つまり「家族」と同じです。カボチャとメロンはウリ科、キツネやタヌキはイヌと同じイヌ科……といった具合に、共通の近しい祖先を持った者同士を同じ科としてまとめているのです。

同じ科の生物同士は似た特徴を持つことが多いのですが、中には言われなければ同じ科だとは思わないものもあります。たとえば、バラ科。バラはもちろんとして、イチゴやサクラ、モモ、ビワ、リンゴ、カリン、アーモンドなどもバラ科の植物です。今あげた植物はすべて身近なものではありますが、草花であったり低木であったり高木であったり、生えている様子は様々。利用の仕方(どこを食べるかなど)も様々です。バラ科だけにバラバラ……ということ!?

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江戸時代のトイレ事情

江戸時代のトイレ事情

2022/6/6 考える知識

 外国人観光客へ「日本のどこに驚いたか」と尋ねると「トイレのハイテク具合に驚いた」と答える人が結構な割合でいらっしゃいます。私たちには当たり前でも、完全自動水洗機能にウォシュレット、流せる紙などがすべて揃ったトイレがいたるところにあるというのは、世界的にみても珍しいのです。日本は「トイレ先進国」なわけですが、これは今に始まった話ではなく、江戸時代にはすでに世界的に見ても高度なトイレの仕組みがあったとご存知でしょうか?

 江戸時代の日本のトイレは主にくみ取り式で、排せつ物は肥料として重宝されました。農家の人や「下肥え買い」という専門業者が「肥料に使うから汲み取らせて!」と言って、お金や野菜などを支払ってご近所のトイレまでくみ取りに来るのです。

排せつ物が肥料となり野菜が育つ→野菜と交換で排せつ物を回収する→また排せつ物が肥料となり野菜が育つ……という、まさにムダのないリサイクル。同時代のヨーロッパではおまる(﹅﹅﹅)に貯めた排せつ物を窓の外に投げ捨てるのが当たり前だったと言いますから、当時から日本がトイレ先進国であったのは間違いありません。

 ここでは紹介しきれなかったトイレットペーパーやウォシュレットなども、「当たり前」と思わずに歴史を調べてみると面白いかも!?

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夏も近づく八十八夜

夏も近づく八十八夜

2022/5/9 考える知識

 ♪夏も近づく八十八夜……小学校で合唱した人もいるのではないでしょうか。初夏に見られる茶畑の様子を唄った「茶摘み」の唄い出しです。ところで、この歌詞に出てくる八十八夜とはなんでしょうか?

 八十八夜とは、立春から数えて88日目のこと。平年なら52日、閏年なら51日になります。なぜ茶摘みと関係があるのかというと、「八十八夜の別れ霜」「八十八夜の泣き霜」とも言われるように、春・初夏のぽかぽか陽気から一転、遅霜が発生しやすく、茶葉をはじめとする農作物に霜害がでやすい時期だからです。昔の日本は「太陰暦」といって季節と日付が最大半月もずれてしまうカレンダーを使っていたので、農家の人々がうっかり霜害対策を忘れないように生まれた日本独自の雑節というわけですね。

反面、八十八夜に摘んだ茶葉は上等品とされたり、八十八夜に茶を飲むと長生きするとされたりしています。今年の八十八夜はお茶を楽しんでみては?

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タンポポ

タンポポ

2022/4/4 考える知識

 だんだん暖かい日が増えてきて、そこかしこであの可愛らしい花を見かけるようになりました。そう、タンポポです。ところで、日本で見られるタンポポにも種類があるとご存知ですか?

古くから日本に自生している在来種には、カントウタンポポやカンサイタンポポ、シロバナタンポポなどがあります。それに対し明治以降に外国から持ち込まれた外来種は、セイヨウタンポポやアカミタンポポなどです。在来種は外来種に比べると、開花時期が春の短い期間に限られ種子の数も少ないため、近年ではどんどん数が減っています。近年都会で見られるタンポポのほとんどは、セイヨウタンポポです。「総苞(花の基部を包んでいる緑の部分)の反り返っているものが外来種で、反り返っていないものが在来種」「花にボリュームのある方がセイヨウタンポポ、控えめなのがカントウタンポポ」という方法で見分けがつきます。近所のタンポポを観察して確認してみるのも良いですね。

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伝記

伝記

2022/3/14 考える知識

皆さん、偉人の生い立ちや功績を記録した「伝記」を読んだことはありますか? 親子や友だちの間だけでは知り得ない様々な人々の生き方や、偉人たちの意外な弱い一面などを知り、本を通して一種の先行体験を得られるのが伝記の魅力です。今回は出版社さんの売れ筋ランキングを元におすすめの伝記を紹介します。

 まず、長年ランキング上位に入っているのは、身のまわりのたくさんの疑問にひとつずつ自分の答えを見つけていった「エジソン」。彼が「世紀の天才発明家」と呼ばれるようになるまでの軌跡をたどることができます。女の子には、まわりに反対されながらも看護師を志した「ナイチンゲール」も根強い人気です。戦場の病院でさまざまな問題をのりこえ、傷ついた人々のための本当の看護について考えていく様子が描かれています。最近では、現在放送中の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に合わせ、承久の乱で朝廷軍を打ち破り日本の武士の世を確立させた「北条義時」も流行りのようです。ドラマをより深く理解するために伝記で予習するのも良いですね。

 また、オーソドックスな伝記ではありませんが、偉人の「ダメ人間エピソード」をたくさん収録した本などもありますよ。ときにはクスリと笑えるような失敗からも、大いに学ばせてもらいましょう!

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脂肪動機

脂肪動機

2022/1/5 考える知識

皆さん、お正月はどのように過ごしますか。おせちやお雑煮などをついつい食べ過ぎてしまうという人も多いかもしれませんね。そうなると気になってくるのが体脂肪です。

体脂肪とは体に貯えられた脂肪のこと。体重に占める体脂肪の比率をパーセントで表したものは体脂肪率と呼ばれ、健康状態の目安の一つにもされています。最近では体脂肪計なども普及し、一般家庭でも体脂肪率を測りやすくなりました。しかし、一般的な体脂肪計で採用されている「微弱な電流を身体に流す」方法は、気軽にできる反面、正確な測定が難しいそうです。では、もっと正確に体脂肪率を測る方法はないのでしょうか?

 もちろんあります! それは「水中体重秤量法」と呼ばれる、アルキメデスの原理の応用で、水中に全身を沈めて水中にある体重計で体重を量り、大気中での体重との差から身体密度を計算して測定する方法です。体脂肪は約0.9g/㎤、その他の組織は約1.1g/㎤ですから、同じ重さでも押しのける水の量が違う……ってわけ。でも全身が入る水槽を用意しなきゃいけないなんて、やっぱりお家では難しいですね。

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印象の化石!?

印象の化石!?

2021/12/14 考える知識

 皆さん、化石と聞くとどんなものを想像しますか。多くの人は、恐竜の骨やアンモナイトの殻などを真っ先に思い浮かべるのではないでしょうか。生物の身体が長い年月を経て、鉱物に置き換わったものですね。しかしそのような化石の他に、巣穴や足跡、糞、“印象”なんてものも化石になりうるというのをご存知でしょうか。

 ここでいう印象というのは、生物の輪郭のことです。生物が死んで身体の表面が泥に押しつけられると、身体そのものは腐っても、泥についた痕が化石になることがあります。これが印象化石です。

 骨や貝殻の化石に注目が集まりがちですが、巣穴や足跡、糞などの化石(生痕化石といいます)や印象化石は、かつてどんな生物がどのように生活していたかを知る大事な手掛かりだといえるでしょう。

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昆虫の冬越し

昆虫の冬越し

2021/11/9 考える知識

 だんだんと寒くなってきましたね。こんな時期は外で散歩をしても、夏の間によく見かけたバッタやカマキリ、セミやトンボの姿が見られません。彼らは冬の間どこで何をしているのでしょうか。

 実は一口に昆虫と言っても様々で、卵の状態で冬を越すもの、幼虫の姿で冬を越すもの、さなぎの状態で冬をこすもの、成虫の姿で冬を越すものがそれぞれいます。

 たとえば、カマキリやコオロギ、バッタなどは卵で冬越しします。すべて「不完全変態」と呼ばれ、さなぎの時期がない成長過程を持つ虫ですね。

幼虫で冬越しする虫は、どこで冬を過ごすかによって大別できます。幼虫が土の中で冬越しするのがカブトムシやセミの仲間です。セミの幼虫は、冬だけでなく何年もの年月を土の中で過ごし、木の根から樹液を吸って生きています。儚いイメージのセミですが、実は昆虫の中ではトップクラスの長生きなのです。また、クワガタやカミキリムシの幼虫は、枯れかけた木の中で冬越しし、ホタルやトンボの幼虫は水の中で冬越しします。

 チョウの仲間の多くはさなぎの姿で冬を越しますが、成虫の姿で冬越しするキチョウや幼虫の姿で冬越しするオオムラサキなどの例外もあります。

 成虫になって冬越しするのは、テントウムシ、ハチ、アリなどです。テントウムシは落ち葉の下などに集団で身を寄せ合っています。アリは寒くなると土の中に潜り込み、眠ったように動きません。

人間の目に触れない間、昆虫たちは寒さに耐えてじっと身をひそめているのです。

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ドングリころころ

ドングリころころ

2021/10/7 考える知識

秋分も過ぎ、だいぶ涼しくなってきましたね。公園などでは可愛い“ドングリ”を見かけるようになりました。ところで、皆さんは“ドングリ”の正体が何だか知っていますか?

 ドングリとは、広義にはブナ科の果実の俗称です。つまり、ブナ科クリ属であるクリの実も含みます。また、狭義にはクリ、ブナ、イヌブナ以外のブナ科の果実の俗称です。皆さんが想像するドングリはだいたいこの範疇にあるのではないでしょうか。ドングリ=種子だと思っている人も多くいますがそれは誤りで、本当の種子は果実であるドングリの果肉の中にあります。種子の大部分を占める子葉はデンプン質に富み、動物の食料になります。もちろん、人間が食べることもできますよ。

 昔は大型の草食恐竜がドングリを丸呑みすることによって未消化の種子が運ばれ発芽していましたが、恐竜の絶滅後はリスなどが冬越しのための貯食でドングリを埋め、そのまま忘れられてしまったものが発芽していると考えられています。もしリスが生まれていなければ恐竜とともに絶滅していたかもしれないんですね!

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線状降水帯

線状降水帯

2021/9/13 考える知識

 今年は大雨のニュースで「線状降水帯」という言葉をたくさん耳にしましたね。線状降水帯とは何か、発生したらどう行動すればいいのか、今一度確認しておきましょう。

 線状降水帯を形作るのは、積乱雲です。季節や形によっては「入道雲」「雷雲」などとも呼ばれますね。夕立のような非常に強い雨を降らせる代わりに一つ一つは1時間程度で消滅してしまうという特徴があります。

 この積乱雲が連続して発生し、上空の風の影響で帯のように連なると線状降水帯になるのです。線状降水帯が上空にできると、一つ一つの雲の寿命は短くても次から次へと新しい雲がやってくるので、強い雨が長時間降り続けます。これにより土砂災害や洪水が起こることも珍しくありません。

 気象庁は「顕著な大雨に関する気象情報」として今年の6月17日から、線状降水帯の発生に関する速報を出しています。速報が出た場合は、周囲の人と声を掛け合いながら早めに避難しましょう。また線状降水帯は台風などよりも予測が難しく、速報が出たときにはすでに激しい雨が降っていることも考えられます。浸水などで避難が難しい場合、2階以上かつ崖と反対側の部屋で救助を待ちましょう。大雨に限らず、日頃から災害を想定しておくことが大事です。

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