コラム

江戸時代のトイレ事情

江戸時代のトイレ事情

2022/6/6 考える知識

 外国人観光客へ「日本のどこに驚いたか」と尋ねると「トイレのハイテク具合に驚いた」と答える人が結構な割合でいらっしゃいます。私たちには当たり前でも、完全自動水洗機能にウォシュレット、流せる紙などがすべて揃ったトイレがいたるところにあるというのは、世界的にみても珍しいのです。日本は「トイレ先進国」なわけですが、これは今に始まった話ではなく、江戸時代にはすでに世界的に見ても高度なトイレの仕組みがあったとご存知でしょうか?

 江戸時代の日本のトイレは主にくみ取り式で、排せつ物は肥料として重宝されました。農家の人や「下肥え買い」という専門業者が「肥料に使うから汲み取らせて!」と言って、お金や野菜などを支払ってご近所のトイレまでくみ取りに来るのです。

排せつ物が肥料となり野菜が育つ→野菜と交換で排せつ物を回収する→また排せつ物が肥料となり野菜が育つ……という、まさにムダのないリサイクル。同時代のヨーロッパではおまる(﹅﹅﹅)に貯めた排せつ物を窓の外に投げ捨てるのが当たり前だったと言いますから、当時から日本がトイレ先進国であったのは間違いありません。

 ここでは紹介しきれなかったトイレットペーパーやウォシュレットなども、「当たり前」と思わずに歴史を調べてみると面白いかも!?

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夏も近づく八十八夜

夏も近づく八十八夜

2022/5/9 考える知識

 ♪夏も近づく八十八夜……小学校で合唱した人もいるのではないでしょうか。初夏に見られる茶畑の様子を唄った「茶摘み」の唄い出しです。ところで、この歌詞に出てくる八十八夜とはなんでしょうか?

 八十八夜とは、立春から数えて88日目のこと。平年なら52日、閏年なら51日になります。なぜ茶摘みと関係があるのかというと、「八十八夜の別れ霜」「八十八夜の泣き霜」とも言われるように、春・初夏のぽかぽか陽気から一転、遅霜が発生しやすく、茶葉をはじめとする農作物に霜害がでやすい時期だからです。昔の日本は「太陰暦」といって季節と日付が最大半月もずれてしまうカレンダーを使っていたので、農家の人々がうっかり霜害対策を忘れないように生まれた日本独自の雑節というわけですね。

反面、八十八夜に摘んだ茶葉は上等品とされたり、八十八夜に茶を飲むと長生きするとされたりしています。今年の八十八夜はお茶を楽しんでみては?

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タンポポ

タンポポ

2022/4/4 考える知識

 だんだん暖かい日が増えてきて、そこかしこであの可愛らしい花を見かけるようになりました。そう、タンポポです。ところで、日本で見られるタンポポにも種類があるとご存知ですか?

古くから日本に自生している在来種には、カントウタンポポやカンサイタンポポ、シロバナタンポポなどがあります。それに対し明治以降に外国から持ち込まれた外来種は、セイヨウタンポポやアカミタンポポなどです。在来種は外来種に比べると、開花時期が春の短い期間に限られ種子の数も少ないため、近年ではどんどん数が減っています。近年都会で見られるタンポポのほとんどは、セイヨウタンポポです。「総苞(花の基部を包んでいる緑の部分)の反り返っているものが外来種で、反り返っていないものが在来種」「花にボリュームのある方がセイヨウタンポポ、控えめなのがカントウタンポポ」という方法で見分けがつきます。近所のタンポポを観察して確認してみるのも良いですね。

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「国語力が育つ畑」に肥えた土を!

「国語力が育つ畑」に肥えた土を!

2022/3/15 スタッフコラム 代表執筆

「国語力が育つ畑」に肥えた土を!

進学教室ルータス 代表 山根克宏


 お子さんの国語の成績や勉強方法で悩んでいる方はいらっしゃいませんか?もしそうでしたら、いえ、そうでなくても、私の話を聞いてみてください。お役に立てることがあるかもしれません。

しみじみとしたコミュニケーションを図る力

 そもそも国語力とは何でしょう?さまざまな意見があるでしょうが、私は「日本語を介して、深く正確な、時にしみじみとしたコミュニケーションを図る力」と考えています。国語力は、人間関係を築いていくうえで欠かせないものなのです。

「国語力が育つ畑」とは

 さて、本題です。わが子の国語力を伸ばすにはどうすればいいか?読書や音読という鉄板ルートにはあえて触れずに、親だからこそできる三つの方法をご紹介します。

 第一に「親子の会話は国語力が育つ畑」と心得ることです。低学年のうちは「なぞなぞ」や「しりとり」で遊びましょう。言葉に対する感覚が鋭くなります。また、「例えば、どんな本?」「つまり、何が悔しかったの?」などと優しく問い掛けてみてください。相手に伝わり易い言い回しを工夫するようになります。ダジャレや比喩表現、皮肉っぽい言い方などを使ってみせることも、お子さんが表現の幅を広げる手助けになるはずです。畑を耕すような気持ちでお子さんと会話をしましょう。

 第二に「漫画やドラマなどによる擬似体験」を積ませることです。NHKの朝ドラや大河ドラマを家族そろって観ていて、お父さんが感涙にむせんでしまったとします。子どもは驚き、「あれっ、悲しい場面じゃないのになんで?」となるでしょう。あるいは、戦時中のひもじい食生活を知り、「こんな大変な時代があったのか……」と心を痛めるかもしれない。こんな経験を重ねるうちに、感受性が豊かになり、人情の機微もわかるようになってきます。畑に水を撒くように、子どもの心に潤いを与えましょう。

 第三に「子どもを塾に預け、中学受験に挑ませる」ことです。小4からの数年間は思考力を伸ばしやすい時期で、「勉強のゴールデンエイジ」と呼ばれます。この機を逃さず、中学受験に挑戦させて欲しいと思います。漢字をきちんと覚えることは基本中の基本で、ここを御座なりにしてはいけません。「駅に行く」のエキは音読み。「見当をつける」と「検討する」は同音異義語。「理性」の対義語は「感情」で、「本能」ではない。これらのことを、理由まで含めて教えている塾なら信頼できるはずです。また、「後ろめたい」「葛藤」「奥ゆかしい」「慈しむ」「風情」など、要求される語彙においてもハードです。さらに物語文の読解において差がつくのは、「主人公にふりかかる困難や悩み」と「それを克服する前後での心情変化」を記述させる問題です。固定観念や主観をいったん脇に置いて、視点を高いところに移して読み取りたいところですが、精神的に幼いタイプにはこれがなかなか難しい……このように、中学受験の内容は大人顔負けの難しさですが、子どもたちは志望校への憧れを胸に、傷ついたり誇りを感じたりしながら立ち向かっていきます。なにより、小学生のうちに優れた随筆や論説文に触れる経験はかけがえのない財産となるはずです。塾は上流の肥えた土をそれぞれの畑まで運ぶ川の役目を果たします。

人間的成長や教養に寄り添って磨かれていく

 素直な気持ちで話が聞けて、人を勇気づける言葉を持った人間に育って欲しい。そんな親の願いが子どもの国語力の源なのではないでしょうか。

 国語力とは、人間的成長や教養に寄り添って磨かれていくものであり、自分らしい未来を切り拓く力です。目先の成績にとらわれ過ぎず、周りの大人たちが大切に育んでいかねばなりません。

2022年3月浦安新聞掲載)

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伝記

伝記

2022/3/14 考える知識

皆さん、偉人の生い立ちや功績を記録した「伝記」を読んだことはありますか? 親子や友だちの間だけでは知り得ない様々な人々の生き方や、偉人たちの意外な弱い一面などを知り、本を通して一種の先行体験を得られるのが伝記の魅力です。今回は出版社さんの売れ筋ランキングを元におすすめの伝記を紹介します。

 まず、長年ランキング上位に入っているのは、身のまわりのたくさんの疑問にひとつずつ自分の答えを見つけていった「エジソン」。彼が「世紀の天才発明家」と呼ばれるようになるまでの軌跡をたどることができます。女の子には、まわりに反対されながらも看護師を志した「ナイチンゲール」も根強い人気です。戦場の病院でさまざまな問題をのりこえ、傷ついた人々のための本当の看護について考えていく様子が描かれています。最近では、現在放送中の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に合わせ、承久の乱で朝廷軍を打ち破り日本の武士の世を確立させた「北条義時」も流行りのようです。ドラマをより深く理解するために伝記で予習するのも良いですね。

 また、オーソドックスな伝記ではありませんが、偉人の「ダメ人間エピソード」をたくさん収録した本などもありますよ。ときにはクスリと笑えるような失敗からも、大いに学ばせてもらいましょう!

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乳牛の一生

乳牛の一生

2022/2/14 代表執筆

 良質なタンパク質やカルシウムなどの栄養を豊富に含み、料理や菓子の材料としても活躍してくれる牛乳。そんな牛乳は当然、「乳牛」からとれますが、皆さんは乳牛についてどのくらいご存知ですか? 今回は乳牛の一生についてのお話です。

 まず、乳牛は子牛を生んで初めて牛乳を生産するようになります。そのため、牝牛が多く生まれるように機械を使って産み分けがされており、その精度は9割以上だそうです。そうして生まれた牝牛は大人になるとすぐに(生まれてから14か月くらいで)人工授精させられます。牛の妊娠期間は約10か月ですから、産まれてから2年位で乳を出すようになるということですね。

出産した牛はその後約300日を搾乳期とし、毎日搾乳します。その途中でも出産後約60日のタイミングで次の種付けをし、大体1年に1回出産するようにします。そして搾乳期が終わったら、次の分娩に備えて約60日間休ませます。一頭の乳牛はこのサイクルを34回繰り返し、その役目を終えます。このように牛が妊娠・出産を繰り返すことで、私たちは1年中牛乳を飲めるのです。そう考えると、牛に対して少し後ろめたいような申し訳ないような気がしてきます。牛への感謝を忘れずにいたいですね。

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ライバルに差をつける算数の磨き方

ライバルに差をつける算数の磨き方

2022/2/14 スタッフコラム


ライバルに差をつける算数の磨き方

 進学教室ルータス 教務主任 山根 直樹

テキストの「解き方」にたよりすぎてはいけない

 算数の成績が伸びない原因は様々で一概には言えませんが、よくある誤解は、「解き方を知らないから解けない」というものです。もちろん、速さや円周率がらみの問題はその定義を知らなければ解けません。しかし、そもそも「知らない」ということと「解けない」ということは別次元の問題です。なぜなら、ほとんどの問題はあてはめ続ければいずれ答えは出るからです。もし、定義は知っているのに「知らないから解けない」というのであれば、それは試行錯誤が足りないということです。いったんは自分で時間をかけて考えてみる経験をしたうえでないと、「解き方」の背景を理解しないまま丸暗記に走ることになります。まずは自力で考え続ける粘り強さが必要だと言えるでしょう。

 とはいえ、多忙な受験生は算数の一問一問に多くの時間をかけられません。そこでおすすめしたいのが、家庭学習に優先順位を付けることです。ひとまず、知識を覚えれば終えられそうな科目を優先しましょう。そして残った時間で算数をやることになるのですが、その際、1ページにつき10分までというように制限時間を設けるとよいかもしれません。難問はスキップすることになりますが、解けそうな問題に時間いっぱい集中して自力で取り組むだけでも一定の効果が得られます。

 また、基本の「解き方」を全てマスターできたとしても、問題はそこから先です。実際の入試で合否を分ける問題は、ベースとなる典型題をひねっていたり、複数のパターンを組み合わせたものだったりします。そうした見かけ上のややこしさにまどわされず、今ある知識から積み上げて対処できるかどうかが分かれ目なのです。

「当たり前」の感覚から実力を積み上げる

 したがって、大切なのは個々の解法パターンの暗記ではなく、「要するにあの問題もこの問題も根本的には同じだ」という感覚を身につけることです。多くの塾が、中学受験の算数にはたくさんのパターンがあって、特殊なワザを習わなければ誰にも解けないかのような演出をしています。でも、それに騙されてはいけません。つるかめ算、いもづる算、年令算などと言っても、結局は表を書けば簡単に整理できます。食塩水や平均の問題も面積図を理解していれば同じものです。仕事算やニュートン算も要は速さの問題です。このように、なるべく少ない道具を色々な問題に応用する力こそが算数の地力なのです。

 そして、この力は日常にあふれている「当たり前」の感覚を頼りに出発すれば必ず積み上がっていきます。ここでいう「当たり前」とは、熱いお湯と冷たい水を混ぜればぬるくなるとか、ケーキを6等分するより8等分する方が一切れが小さくなるとか、そういったレベルのことです。日々の生活のなかで自然と身につくはずの感覚だからこそ、買い物やドライブに連れて行ったり、一緒に料理したりといった体験の機会を惜しまないでほしいのです。

 また、一つの問題に対して複数の解法を使って説明できることも重要です。テキストの「解き方」は、本当はいくつかある解法のうちの一つにすぎません。自分なりのアプローチが多少手間のかかるものだったとしても、それも立派な考え方の一つです。ライバルの考え方を聞いて新たな着想を得たり、逆に同級生に解説してあげたりするなかで自分の理解も深まり、だんだん一つの問題に対して色々な角度から検討を加えられるようになります。そうやって磨かれていった算数の地力は、他科目にも好影響を与え、合格を引き寄せる強力な武器となるのです。


2022年2月浦安新聞掲載)


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中学受験の真の価値とは

中学受験の真の価値とは

2022/1/14 スタッフコラム


中学受験の真の価値とは

進学教室ルータス 教務主任 山根 直樹

子供をよく見てあえて「何もしない」

 「小学生のうちは好きなことを思い切りやって、のびのび遊ばせてやるべきだ」とお考えの方は多いのではないでしょうか。私たちも賛成です。小学生時代に何よりもまず大切なのは、学校の行事や宿題にしっかり取り組み、友達とたくさん遊んだり、ときには喧嘩もしたりしながら社会における人間関係の基礎を身につけ、家事の手伝いなど家族の一員としての役割を全うすることだと思います。

 しかし、そうした日々のルーティーンをこなしてもなお、ほとんどの子供たちには実はまだかなりの時間と体力が残されています。そして、現状その多くは漫画やゲーム、今どきであればYouTubeなどに費やされているのではないでしょうか。息抜きも必要とはいえ、これでは大人の想い描く「好きなことを思い切りやっている小学生」のイメージとはかけはなれていて、何とも歯がゆいですよね。だからといってそこに別の習い事や塾の予定を詰め込むと、今度は子供が疲れてしまったり、さらには幅広い体験の機会や、一人で何かをぼんやりと考える時間を奪ったりすることにもつながりかねません。

 そうしたときに大切なのは、親が子供を一人の自立した人間としてあつかい、一定の距離を保ちながら見守ることです。一見ただ遊んでいるか何もしていないように見える空白の時間こそ、実は子供がその子なりに真剣に、創意工夫をもって没頭できる時間かもしれません。その間、親は親で、自分が真剣に打ち込めることをしてください。その姿は必ず子供にもプラスの影響を与えることができます。そうしてお互いプライベートの時間を確保しながら、ときには良き友人として一緒に楽しんだりするような関係性を築くことが、子供自身が主体的に何かを吸収するチャンスを生むのです。

勉強を通じてよく生きる力を身につける

 さて、そのようにして子供が自分の好きなことを見つけ、それに専念できれば素晴らしいのですが、そんな生活が一生は続かないことも一方の事実です。子供はいずれ大人になり、自分の面倒は自分で見なければならなくなります。社会人として生計を立て、今度は自分が家族を養うことにもなるでしょう。頼りにしていた親も年をとれば子供に世話される側にまわるかもしれません。そうなれば純粋に自分のためだけに使える時間はほとんど残されていないでしょう。あるいは、何らかの原因で好きだったはずのことから突然興味を失ったり、事故や経済的理由でやむをえず道を断たれることもあります。これは決して極端な話ではなく、誰にでも十分起こりうることです。

 こうした状況に慣れたり、絶望したりしてしまうとすれば、それは残念なことです。そうなる前に、こうした状況に耐えうる強さを身につける必要があります。

 そこでおすすめしたいことこそが、中学受験の勉強なのです。日常生活の身近な出来事から出発し、小学生のみずみずしい感性に働きかけることで、何気ないできごとにも興味を持ち、「当たり前」や「そういうものだ」と思われていることにも疑問を見出す目が養われます。また、漢字や計算といったあらゆる勉強の基礎となる部分を、単なる暗記や作業としてではなく、まだ余裕のある時期に丁寧に、かつ深い理解をともなって行えば、その後の吸収力を飛躍的に伸ばすことができます。そのようにして苦手なことや今まで興味のなかったことにも懸命に取り組んでみて、自分の特性をだんだん理解していくことは、自分の新たな可能性を発見する力、ひいては自ら置かれた環境を良くしていけるよう他者に働きかける力の源となります。そしてその力こそが、生きる強さなのです。

中学受験は親子で成長する機会

 中学受験は「しなければならない」ものではありません。中学校までは義務教育ですから、当然受験せずとも地元の公立校には行けます。それでも中学受験という選択をあえてするからには、親子ともにそれなりの覚悟を持たなくてはなりません。憧れの志望校に進学できるという保証は無いなかで、同級生と競いながら自分の弱さに向き合い、地道な努力を続けるのは決して楽な道のりではないからです。しかし、目標の達成へと向かうそのチャレンジこそが、子供たちのこの先の人生を豊かにするための尊い経験になると私たちは信じています。


2022年1月浦安新聞掲載)


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脂肪動機

脂肪動機

2022/1/5 考える知識

皆さん、お正月はどのように過ごしますか。おせちやお雑煮などをついつい食べ過ぎてしまうという人も多いかもしれませんね。そうなると気になってくるのが体脂肪です。

体脂肪とは体に貯えられた脂肪のこと。体重に占める体脂肪の比率をパーセントで表したものは体脂肪率と呼ばれ、健康状態の目安の一つにもされています。最近では体脂肪計なども普及し、一般家庭でも体脂肪率を測りやすくなりました。しかし、一般的な体脂肪計で採用されている「微弱な電流を身体に流す」方法は、気軽にできる反面、正確な測定が難しいそうです。では、もっと正確に体脂肪率を測る方法はないのでしょうか?

 もちろんあります! それは「水中体重秤量法」と呼ばれる、アルキメデスの原理の応用で、水中に全身を沈めて水中にある体重計で体重を量り、大気中での体重との差から身体密度を計算して測定する方法です。体脂肪は約0.9g/㎤、その他の組織は約1.1g/㎤ですから、同じ重さでも押しのける水の量が違う……ってわけ。でも全身が入る水槽を用意しなきゃいけないなんて、やっぱりお家では難しいですね。

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印象の化石!?

印象の化石!?

2021/12/14 考える知識

 皆さん、化石と聞くとどんなものを想像しますか。多くの人は、恐竜の骨やアンモナイトの殻などを真っ先に思い浮かべるのではないでしょうか。生物の身体が長い年月を経て、鉱物に置き換わったものですね。しかしそのような化石の他に、巣穴や足跡、糞、“印象”なんてものも化石になりうるというのをご存知でしょうか。

 ここでいう印象というのは、生物の輪郭のことです。生物が死んで身体の表面が泥に押しつけられると、身体そのものは腐っても、泥についた痕が化石になることがあります。これが印象化石です。

 骨や貝殻の化石に注目が集まりがちですが、巣穴や足跡、糞などの化石(生痕化石といいます)や印象化石は、かつてどんな生物がどのように生活していたかを知る大事な手掛かりだといえるでしょう。

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